堀江貴文さんの著書『時間革命』から着想を得て、時間にまつわる方法論を展開するシリーズ第3回です。
今回は、マルチタスクの効用について書き記しておきたいと思います。
シングルタスクの時間とマルチタスクの時間
堀江さんは時間革命の中の「会議中でも能動的にスマホをいじる」の項で、時間の使い方について、2通りのパターンを示しています。
「大事なことについてはシンプルを心がける。
『あれも、これも』と欲張らない」
「優先度が大して高くないことは、無理のない範囲で、同時に片づける」
この2つがぼくの時間の使い方の鉄則だ。
(中略)
人生において何を優先するかについては「1つずつ、どっぷり集中」を心がけたほうがいい。
逆にどうでもいいことについては、できるだけマルチタスキングでさっさと片づけるべきだ。
(中略)
その意味では、「同時にやりやすいかどうか」を基準にしながら、ふだんの行動をデザインしていくといいだろう。
出典:時間革命
つまり、大切なことはシングルタスクで集中して実施すべきである一方、そうでないものについては、マルチタスクで時間を有効活用すべきだ、ということを説いています。
私のマルチタスキングな時間
ではここで、皆さまの参考として、私が最近やっているマルチタスキングな時間を3つほどご紹介します。
ランニング音読
一つ目は、ランニングしながらの英語の音読です。
これは偶然はじめた習慣ですが、アメリカに来てから全然歩かなくなってしまって、運動に対する課題意識を抱えながら何もせずにしばらく経った頃、仕事で参加したイベントで、サイン入りの洋書をもらいました。
これはいい機会とばかりに、洋書を音読しながら部屋の中を歩きはじめたのがきっかけで、いつの間にか習慣になっていました。
まぁ部屋の中なので、ランニングといってもちょっとしたかけ足程度ですが、音読しているので、けっこうな有酸素運動になります(笑)。
外を歩くときはAmazon Audible
多くの人がすでにやっていると思いますが、私は外出時にはワイヤレス・イヤホンをつけて出かけます。
アメリカ生活は基本的に車での移動がメインですが、私は運転に慣れていない頃の習慣で、ちょっとした距離なら歩きます。
さすがに外を歩きながら音読はできないので、外出時はAmazonのAudibleを聴きながら、軽く口パクでシャドーイングをします。
英語はやはり、日々の習慣がモノを言いますので、なるべく生活の中にも組み込むようにしています。
洗い物しながら奥さんと会話
3つ目は、洗い物をしながら奥さんと会話をすることです。
私が洗い物をして、奥さんが洗い終わったお皿などを拭くという作業をしているときに、夫婦の会話をします。
基本的には、子供のことを話し合う時間になっています。
改まって時間を取るほどでもないけれど、なんとなく伝えておきたい日々の出来事を共有するのには、夕食後のお皿洗いの時間が一番適していると感じます。
実は意外とはかどるマルチタスキング
マルチタスキングのポイントは、一つは頭を使わず習慣的にできることにして、もう一つは、少し頭を使うことにすることです。
つまり、考えずにできることと考えてやることを組み合わせるのです。
習慣的にできること、何も考えずにできますので、特に力を入れなくても作業は進みます。
そうすると、もう一方もそれにつられて、意外とホイホイ進んでくれることが多いのです。
なんから1つ1つ別々にやるよりも、相乗効果の発揮により、全体的にパフォーマンスが上がるほどです。
逆説的ですが、考え作業でも習慣的になっていることを一緒にやると、集中力が増す感覚があります。
みなさまも「つられパワー」を意識的に活用することで、タスクの効率化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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ひとことポイント
・つられパワーを活用してマルチタスクに処理をしよう
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