今回は、異なる複数の活動を同時並行で行う「ポートフォリオ・ワーカー」になるための心得についてお話をしたいと思います。
主に副業・複業などで、収益の柱を分散化させたい方向けの内容になります。
心得は以下の4つです。
1.既存のアセットを活かす
2.知識集約型の仕事を選ぶ
3.新しい学びが得られるものを始める
4.AIやロボティクスに代替されない仕事を選ぶ
では順番に見ていきましょう。
既存のアセットを活かす

1つ目の心得は、既存のアセットを活かす、つまり今すでに持っているものを活用する、ということです。
手っ取り早く副業を始めるには、自分の強みや経験を活用するのが一番です。
たとえば、IT業界でWebデザイナーをやっている方が、デザインのスキルを活かしてブログを始める、他者にノウハウやコツを教える、などです。
最近は、自分の得意なことで企業にスポット・コンサルティングを行うための仲介サービス「ビザスク」や「ココナラ」など、スキル・シェアリング系のサービスも盛んです。
こうしたサービスを活用すれば、スキルを必要としている人とマッチングしやすいです。
ただし、会社勤めの方が、本業と同じ業界で同じ職務内容を他社でしようとすると、競業避止義務違反になる可能性が高いので、そこは注意してください。
プロジェクト・マネジメントのスキルなど、本業で得られたソフトスキルを活かすくらいが無難だと思います。
知識集約型の仕事を選ぶ

2つ目の心得は、知識集約型のビジネスを選ぶということです。
知識集約型のビジネスとは、特定の専門分野におけるノウハウなどを基に行うビジネスのことです。
たとえば、不動産投資のノウハウを活かしたコンサルティングやマンション経営、Webマーケティングの知識を活かしたSEO対策が万全のブログ運営などです。
この知識集約型のビジネスの大きな利点は、自分がその場にいなくても利益を生むことができることです。
たとえば、ノウハウをYoutubeにアップロードして広告で稼いだり、ブログを作成して広告で稼ぐなど、一度作成しておけば、後はメンテナンスくらいで収益が得られるというものです。
これと対極をなすのが、労働集約型ビジネスです。
労働集約型ビジネスは、自分の体がその場にないとできないような業務です。
例えば、タクシーの運転手や、「せどり」などですね。
副業を始める方でせどりを選ぶ方も多いようです。
一時のつなぎや、学べることを次に活かすなどの目的があれば別ですが、労働集約型のビジネスはオススメしません。
「収益を増やす=自分の稼働時間を増やす」ビジネスは、健康の維持や本業への支障リスクを考えると、避けた方が無難です。
新しい学びが得られるものを始める

3つ目の心得は、新しい学びが得られることを始めてみることです。
これは、自分の働き方のポートフォリオを分散させるという意味で、とても重要です。
理由は、自分の本業である職種・業種がなんらかの原因で衰退しても、まったく別のことができれば、とりあえず、そちらをメインにして収入を得ることができるからです。
これは1.の心得とやや相反しているように見えますが、「既存のアセットを活かすこと」と「新しいことを始めること」は必ずしも二律背反ではないと言えます。
たとえば、大手のお菓子メーカーで働く人が、プロジェクト・マネジメント経験を活かして、まったく別の業界のベンチャー企業のプロジェクトを管理するということもあり得ます。
人生100年時代に、一つの職種・業種に縛られていては、あまりにも生存リスクが大きいでしょう。
AIやロボティクスに代替されない仕事を選ぶ

最後の心得は、AIやロボティクスに代替されない仕事を選ぶことです。
せっかく始めた副業でも、AIやロボティクスが進展して単価が落ちていってしまい、最後は完全に代替される、なんてことになれば、せっかくの苦労が水の泡です。
この先、何年、何十年と続けるビジネスを始めるのであれば、AIやロボティクスでは当面、マネできないような、人間有利の職種を選ぶことが重要です。
これは本業でも同じことです。
本業でAIやロボティクスに代替されるリスクがあるのであれば、早々にポートフォリオ・ワーカーに移行する必要があるでしょう。
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ひとことポイント
・ポートフォリオ・ワークする際は4つの心得を意識しよう
コメント
[…] ・ポートフォリオ・ワーカーになる際に注意する点を知りたい […]