「コルブの経験学習モデル」で学習したことを取り込む

four-leaf clover 06.自己啓発

本日もようこそ、Uです。

さて、今日は前回の続きです。

毎日、毎月、毎年大量に出版される有象無象のビジネス書から、①いかに良書を選びだし、②いかに自分のものにしていくか、この2プロセスの後半です。

今回はコルブの経験学習モデルを活用して、ビジネス書などから学習したことを自分の中に取り込む方法についてお話をします。

コルブの経験学習モデルとは

前回のお話で、良質なビジネス書を見極めるカギとして「再現性」が重要だというお話をしました。

この再現性を高めるためには、著者の高いモデリング力も必要ですが、取り込むのは自分ですので、本を読んでいる自分も努力しないといけません。

ここで役立つのが、コルブの経験学習モデルという考え方です。

下の図が、経験学習モデルの4つのステップです。

ご覧のとおり、このモデルは「経験」、「省察」、「概念化」、「試行」の4つのステップからできています。

1.経験(具体的な経験):新しい経験や状況に遭遇する、または既存の経験を再解釈する

2.省察(新しい経験の観察):経験と理解の間の不一致が起こる

3.概念化(抽象概念化):新しいアイデアの発案、または既存の抽象概念の変更が起こる

4.試行(アクティブな実験):自分の考えを周りの世界に適用して、何が起こるかを確認する

この4つのステップを繰り返すことで、人は新しい概念を学習していきます。

自分の中に取り込むポイント

ここで特に重要なのが、「2.省察」において、これまでの自分の考え方や信念/ビリーフと、新たに得た経験が異なることを認識したときです。

「あれ、何か違うぞ?」

「ん、これまで思っていたことではどうも説明ができないな」

という気づきが、「3.概念化」を引き起こします。

重要なのは、自分の中の違和感や新たな感動に気づくことです。

これが起こることで、世界を見る目が変わるのです。

そしてそのあとは、必ず「4.試行」をしましょう。

新しいものの見方で行動すると、世界はどう変わるのか、を確認するのです。

そしてまた新たな「1.経験」を得て、新しいサイクルにつなげていきます。

ビジネス書の「再現性」のもと

「再現性」の高い良質なビジネス書は、すでにサイクルを回った結果を示しています。

ロジカルな著者は、自分が感じたことをわかりやすくステップに分けて、概念化してお話ししていることが多いです。

つまり、この4つのステップを順番に説明してくれています。

私たちがやるべきことは、これを自分の中でもう一度回すことです。

そうすることで自分の経験として、学習され、自分の価値観、考え方、信念/ビリーフへと昇華していきます。

新たな経験をしたら「経験学習モデル」で取り込む

これはなにも、ビジネス書に限った話ではありません。

実世界で自分が何かを経験した際にも、このモデルが当てはまります。

新しいことに出くわして、なかなか事態を呑み込めない、という場面では、このモデルは特に役に立つでしょう。

新しいことに出会うこと。

そこで感じた違和感を説明する何かに気づくこと。

そしてそれを説明できるように概念化すること。

その考え方を試すこと。

これができれば人はいつまでも成長していけます。

^U^

ひとことポイント

・「経験」、「省察」、「概念化」、「試行」の4つのステップで新たな経験を取り込もう

コメント

  1. […] ・読書で学んだことを自分の中に定着させたい […]

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