今回は2025年9月の投資先をご報告したいと思います。
全体感とマーケット環境
9月も、グローバルマクロ指標や半導体・AI関連企業の動きが相場を左右する月でした。
FRB や日銀の金融政策の方向感、インフレ・利回り水準の変動、それに対する投資家の期待と警戒の揺れが交錯する展開でした。
特に、半導体材料・電子部品・データセンター向けインフラ関連銘柄に資金が入りやすく、成長/テーマ株優位の面が出た一方で、景気減速や輸出依存銘柄には慎重な視点も必要とされました。
国内では、広告・ネット系企業にも再注目の兆しが見え、リスクを取りにいく姿勢が目立った月でもありました。
こうした状況を背景に、今月も テーマ性・成長性を重視しつつ、業績・事業構造の裏付けを重視する個別株 を中心とした買いを進めました。
株安局面でない中、ちょっと買いすぎました(笑)。
2025年9月の投資先一覧

2025年9月に購入したのは、いつもの日本の投信の5銘柄と高配当投資信託1本に加えて、日本株5銘柄と米国株1銘柄となります。
新NISAの投資先

新NISAの月額30万円で購入したのはいつもの5銘柄です。
いつもどおり、5銘柄について、それぞれの購入単価、加重平均単価、購入総数のグラフを見てみます。
三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

先月まで続いていたS&P500の右肩上がの成長ですが、ここで少し停滞しています。
山を登り切って小休止という感じですが、この後、さらに山は続くのか?
ニッセイ-ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

NASDAQも少し下り坂に転じました。
と言っても微減ですので、この先はまだわかりません。。
SBI-SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド

インドは9月も購入単価が加重平均単価を下回りました。
2度目のサブマリン期間は長期化するのか。
三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

オルカンは右肩上がりを継続中です。
上昇率も少し上向いていますね。
こうしてグラフにして見てみると、S&Pとは差が出るんだなと実感します。
三菱UFJ-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

日経平均は回復基調でかつ上昇率も少し上向きました。
相変わらず加重平均単価は芸術的な水平線ですね(笑)。
[2170] リンクアンドモチベーション

事業・強み
リンクアンドモチベーション(LMI)は、「モチベーションエンジニアリング」を軸に、組織開発・個人開発・マッチング の3本柱で事業を展開しています。
組織向けには、エンゲージメント測定・診断 → 風土変革 → 制度設計支援 → 定着支援などのサービスをクラウド型で提供しています。
個人開発領域としては、語学・キャリア教育・スクールサービスなどを展開しています。
マッチング分野では、企業と人材をつなぐプラットフォームや紹介サービスも行っています。
近年、企業側では人的資本経営・エンゲージメント重視の潮流が強まっており、LMI の提供するサービス需要が追い風となり得るという見方が多くあります。
投資判断とリスク観点
- 成長ドライバー:ESGや人的資本開示の広がり、組織変革ニーズの拡大、DX化・リモート化で出てきた組織課題(エンゲージメント低下、人材定着の難しさなど)
- 収益構造:クラウド+コンサルという複合型モデルで、ストック型収益比率の向上余地
- リスク:競合サービス登場や、組織変革支援の成果が可視化できずに契約が続かない可能性、景気後退期に制度投資を抑える企業が出る可能性
今後は、四半期ごとの契約更新率・離脱率、主要顧客の導入事例、新サービスの拡充を注視していきます。
[4743] アイティフォー

事業
アイティフォーは、債権管理システム、与信管理、データ分析、決済システム関連のソリューションを手がけるIT企業です。
特に、金融機関・通信会社・自治体など向けに、ローン債権管理、信用照会、保証スキーム、与信モニタリングなどの分野で強みがあります。
また、金融のデジタル化/債権管理の効率化・不良債権制御ニーズが高まる中、同社の技術的優位性や実績は一定の評価があります。
投資判断とリスク観点
- 強み:安定ニーズ分野への依存、既存顧客基盤の強さ、ストック型収益性
- 追い風:金融規制強化、不良債権管理強化ニーズ、フィンテック導入増
- リスク:IT投資抑制の逆風、競合ソリューションの台頭、システムトラブルリスク
ナンピン買いにより利回り改善を狙いつつ、中長期視点での成長維持を期待したポジションとしています。
[6045] レントラックス

事業
レントラックスは、主に 成果報酬型広告(アフィリエイト型) の ASP 事業を中核に、Web コンサルティング・広告運用代行・インターネットメディア運営などを手がけています。
特に同社は クローズド型 ASP を採用しており、審査を通過した高品質な Web メディアを限定登録することで、広告主の費用対効果を守る構造を持っています。
さらに、ゲームアプリのマネタイズ支援(広告収益化支援)や広告運用代行、さらにはクラウド型組織ツールや海外展開支援も手掛け始めています。
投資判断とリスク観点
- 強み:成果報酬型モデルゆえのリスクシェア、広告主にとって参入コストの低さ、広告費効率改善要求の潮流
- 追い風:デジタル広告市場拡大、アプリゲーム広告需要、海外広告市場拡大
- リスク:広告出稿抑制リスク、プラットフォーム(Google/Apple/大型メディア)依存リスク、広告規制リスク
クローズド型でメディア質を担保する構造は、競合と差別化できる利点と考えており、成長余地に期待を込めてポジションをとりました。
[6594] ニデック(旧・日本電産)

事業
ニデック(旧・日本電産)は、小型モーター、精密モーター、車載モーター、制御機器などを手がける世界的リーダー企業です。
EV / ハイブリッド車向けモーター、産業機械・ロボット・家電用途等で広い応用先を持っています。
直近では不正会計問題等も取りざたされ、株価が大きく調整した局面もありましたが、技術力とグローバル展開力はいまだ健在です。
投資判断とリスク観点
- 強み:技術力(省エネ・高効率モーター)、顧客基盤の広さ、グローバル生産網
- 追い風:EV 普及、半導体&パワーエレクトロニクス需要、産業機械再投資
- リスク:為替変動リスク、原材料コスト上昇、顧客構成リスク(自動車向け依存)、ガバナンス懸念
不正会計問題で多少割安感が出ていた部分を狙いつつ、成長モメンタム維持を見込んでの買いです。
[8729] ソニーFG

事業
ソニー FG(金融持株会社)は、ソニーグループの金融事業を分社・分離した企業で、保険、銀行、決済、証券などをグループ金融子会社として束ねています。
ソニーブランドに支えられたソニーFGの強固な顧客基盤の活用を、今後どのようにするのかがキーとなります。
投資判断とリスク観点
- 強み:グループシナジー、分社化によるバリュー再評価余地、金融サービス拡張可能性
- 追い風:キャッシュレス化、金融デジタル化、ソニー IP との融合可能性
- リスク:競合金融機関との競争、規制リスク、金融子会社収益への過度依存
単価が小さいこともあり、ポートフォリオの試し玉としての位置づけで保有しています。
[COIN]コインベース

事業
コインベースは、米国の主要な暗号資産取引所で、暗号通貨売買、ウォレット、ステーキング、機関向けサービスなどを展開しています。
暗号資産/ブロックチェーン技術・インフラ領域の先行投資的銘柄と位置づけています。
投資判断とリスク観点
- 強み:ブランド力・先行者利益、ユーザ基盤、規模メリット、機関参入増によるボリューム拡大期待
- 追い風:ビットコイン ETF 承認や暗号資産制度整備、機関マネー流入、ブロックチェーン応用拡大
- リスク:規制強化、ボラティリティ極大、技術リスク・ハッキングリスク、収益構造不安定性
荒さを承知で入れている銘柄。小ロットで持ちつつ、成長の波に乗れる可能性を狙います。
まとめ & 今後の注目点
9月は、「テーマ性を追う投資」と、「事業・構造による裏付け重視」のバランスを意識してポートフォリオを拡張しました。
特に リンクアンドモチベーション や レントラックス は、業界トレンドとの親和性を感じつつ、差別化戦略や収益モデルに裏付けがあると判断しています。
10月以降も波乱の要素は残るでしょうが、引き続き銘柄ごとの定点観測を丁寧にしながら、押し目買いや乗り換えタイミングを狙っていきたいと思います。
買付額の推移

9月は特段の買い時相場でもないのに100万を超えてしまいました(笑)。
^U^
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