本日もようこそ、Uです。
さて昨日は私の社内シフト体験談についてお話をさせていただきました。
本日は、これを裏づけるキャリア理論の一つで、私のビリーフともなっている、「プランド・ハプンスタンス理論」についてご紹介したいと思います。
プランド・ハプンスタンス理論とは
「計画的」な「偶発性」
プランド・ハプンスタンス理論とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方です。
名称は「プランド=計画された」と「ハプンスタンス=偶発性」という相反する2つの単語からできています。
簡単に言ってしまうと、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されるから、その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこう」という考え方です(Wikipediaより)。
プランド・ハプンスタンス理論では、予期せぬ出来事を味方につけるためには、5つのスキルと4つのステップが重要だとしています。
5つのスキル
1.好奇心:新しい学習機会を探求すること
2.持続性:挫折にもかかわらず努力すること
3.柔軟性:姿勢と状況を変えること
4.楽観主義:新しい機会を可能な限り探し続けること
5.リスク・テイク:不確実な場面にあっても行動を起こすこと
4つのステップ
アイデアを明確にする:好奇心を追い、興味を特定する
思考ブロックを削除する:「私ができないのは…」ではなく、「どうすればできるのか」を考える
予期せぬことを期待する:予期しない電話、偶然の出会い、即席の会話、新しい体験などのチャンスの機会に備える
行動を起こす:スキルを学び、発展させ、オープンな状態を保ち、偶然の出来事を追いかける
そういえば日本にも「人事を尽くして天命を待つ」という言葉ありますね。
コレに近いのかなぁと思ったりします。
映画に多いプランド・ハプンスタンス的ストーリー
私の好きな映画に「ホビット」という映画があります。
物語の中でホビットの主人公ビルボ・バギンズは、「予期せぬ旅」になかば強引に巻き込まれる形で、イヤイヤながら参加します。
そして冒険を進めるうちに、持ち前の「好奇心」、「持続性」、「柔軟性」、「楽観主義」、「リスク・テイク」を駆使して、幾多の困難を乗り越えて、最後は大きく成長して英雄となり帰ってきます。
これはまさに、プランド・ハプンスタンス型のキャリア(?)を歩んだことになります。
ちなみに、主人公ビルボははじめから「リスク・テイク」のマインドがあったかというと、そうではなかったと思います。
ただ、冒険をしていくうちに、冒険の楽しさを味わい、ビルボにとっては後日談となる「ロード・オブ・ザ・リング」の時には、年老いてもなお、冒険に行きたくて仕方がないという状態にまでなっています。
少し話がそれましたが、考えてみれば、映画の主人公はけっこう「プランド・ハプンスタンス的」なストーリーに放り込まれることが多いかもしれませんね。
ということは、私たちもある意味、それを望んでいるのかもしれません。
私の「アハ体験」
私はこの理論を「企業内人材育成入門」という本で知りました。
当時の私は、「キャリアとは計画するものである」という思い込みを持っていました。
私は社会人になってこのかた、飽き性な性格(?)もあってか、コレを目指そう、いやこれからの時代はコレだと、いやいややっぱりコレの方が正確に合うだろう、となりたいものをコロコロ変えてきていました。
キャリア理論の学習もそれなりにしていたので、キャリアプランニングをしっかりやって、何年計画を立てて、とやってみたりしていましたが、なかなか計画どおりに行きませんでした。
そんな中でこの理論に出会い、衝撃を受けました。
「そうか、キャリアは計画しても、世の中の流れや自分の環境までは計画できない。
だから、ある程度の方向性をきめたら、あとはできるだけの準備をしておいて、チャンスが来たらそれに飛び込めばいいんだ!」
そう思いました。
私の中での「アハ体験」であり、ビリーフが変わった瞬間です。
ちなみに、「企業内人材育成入門」は2006年出版なので少し古い本ですが、様々な人材開発の理論をコンパクトにまとめた良書です。
良かったらお手にとってみてください。
次回は、思い込み的な信念、「イラショナル・ビリーフ」についてお話をしたいと思います。
^U^
ひとことポイント
・ある程度の方向性を決めたら、できるだけの準備をしておき、チャンスが来たらそれに飛び込もう
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