本日もようこそ、Uです。
昨日の投稿で、著書『転職の思考法』 をご紹介しました。
実はこの本、転職にあたって身につける考え方だけでなく、良いベンチャー企業(スタートアップ)を見極めるポイントも教えてくれています。
ということで今回は、転職先として選ぶ際の、ベンチャー企業選定のキモについてお話をしたいと思います。
伸びるマーケットを見極める2つのポイント
良いベンチャー企業を見極める前に、まずは伸びるマーケットを見極めるところから始めましょう。
ということで、ここでのキーワードは、
”いずれ100万人が参加するゲームに一番乗りする。”
出典:転職の思考法
です。
いずれ100万人が参加するゲームとは、現在はまだ注目されていないものの、これから伸びそうなマーケットを見つけて、人気が出る前に参入するということですね。
では実際、そのいずれ100万人が参加するゲームはどうやって見極めるのでしょうか。
それは、
”①複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目する”
出典:転職の思考法
”②既存業界の非効率を突くロジックに着目する”
ことです。
既存業界の非効率性とは、いわゆる顧客の「ペインポイント」、つまりお客さまが困っていること、不便に感じていることです。
既存業界では当たり前すぎて、誰も変えようとしない。
あるいは、既存の投資が大きすぎて、変えられない。
痛みが伴うから。
そういうところを突くのが、ベンチャー企業です。
そして複数のベンチャー企業が参入していれば、それだけペインポイントが大きいということです。
少し前ならキャッシュレス業界、今で言うと、新型コロナウィルスに伴う、リモート型サービスでしょうか。
新型コロナウィルス関連は、一時的なブームで終わってしまう可能性もなくはないですが、一度できたリモート化の流れは止められないでしょう。
こうした企業は時流に乗っているので、顧客ニーズをうまくとらえて、大きく上昇する可能性があります。
良いベンチャー企業を見極める3つのポイント
伸びる業界が分かったところで、ではその中でも優良なベンチャー企業はどう見つければよいか。
それは3つあると著者は述べています。
”①競合はどこか?そして、競合「も」伸びているか?”
出典:転職の思考法
”②現場のメンバーは優秀か?ベンチャーの経営陣は優秀であるのが当たり前だが、他も優秀か?”
”③同業他社からの評判は悪くないか?”
①と②は実際の転職面談の際に、直接、面接官に聞いたり、現場の人に会って確認したいですね。
「どこの会社を競合ととらえているか」は、その会社が、自社の商材をどうとらえているかが分かるので、必ず聞きたい質問です。
本当に先を見据えた経営者等は、競合の定義が優れているはずです。
③はネット等で自分で調べます。
ただし、ネットの情報はすべて鵜呑みにはしないよう注意しましょう。
「ベンチャー企業」と「中小企業」は異なるので注意
上記のマーケット選びとベンチャー企業選びをしていれば問題ないとは思いますが、よくある勘違いで、社員数が少ないから中小企業もベンチャー企業だと思ってしまう方がいらっしゃいます。
ベンチャー企業と中小企業は異なります。
ベンチャー企業は成長しているマーケットを狙っている、あるいは自ら作り出していて、会社の成長が著しい、比較的歴史の浅い企業を指します。
どれくらい成長が「著しい」のかというと、指数関数的(エクスポネンシャル)に伸びているくらいです。
彼らは多くの場合、未上場のマーケットを専門に扱う投資家から資金を集めていますので、短期間で会社を大きくし、上場やM&Aなどの手法でExit(投資家へリターンを返す)することが求められています。
ほとんどゼロの状態から始まりますので、短期間でエクスポネンシャルに成長しないと、投資家にリターンを返せないのです。
中小企業はニッチな分野を得意として、小さいマーケットを扱う、あるいは大きなマーケットで一定程度のシェアを持つ、割と安定的に利益を稼ぎ出す企業です。
目指すところも伸び率が全然違うので、注意してください。
『転職の思考法』は良書です
ということで『転職の思考法』、これは良書です。
ストーリー形式でわかりやすいですし、色々な考え方の軸になるトピックが書いてあり、特に20代から40代くらいの方の転職活動には必携と言えるでしょう。
転職しない方でも、物事を戦略的に進めるうえでのヒントになると思います。
^U^
ひとことポイント
・効果的な質問でマーケットとベンチャー企業を見極めて、最適な転職先を選ぼう
コメント