私のこれまでの職業経験から導き出されたキャリア論をお話する『私のキャリア論』の第9弾です。
長々と、のらりくらりとやってまいりましたが、ついにラスト回となりました。
私が考えるキャリアのポイントは全部で9つありました。
ということで、本日はキャリア選択上の軸を考える上での観点として、『キャリア・仕事は大半の人にとっては大きなウェイトを占めるが、結局、人生の一部でしかない』というお話です。
やりたいこと、自分の幸福を仕事やキャリアに求めるかは人それぞれ
さて、前回までキャリアについての様々な考え方を見てきましたが、最後に、キャリアをもっと外の視点から見てみることにしたいと思います。
キャリアは大半の人にとって、人生の中でも大きなウエイトを占めることは間違いないと思いますが、それでも人生の一部であることには変わりありません。
平日の起きている時間はほぼ仕事を中心に回っているという人が多いでしょうから、「仕事(キャリア)=人生」のように感じられるかもしれませんが、決してすべてではないのです。
ですので、自分が何者なのか、何をしたいのか、どう生きたいのかをすべてキャリアで実現させる必要はないですし、仕事は生活費を稼ぐためのものと割り切って、キャリア以外のことに人生の充実感を求めてもいいわけです。
人生を総合的に考えて、自分のキャリアや仕事はどういう位置づけなのかをハッキリとさせれば、もやもやせずにやって行くことができたりします。
人生の時期によっても「やりたいこと」や「やりやすいこと」は変わる
さて先ほど、「キャリアや仕事をどうとらえるかは、人生の中でキャリアや仕事をどうとらえるかによる」という話をしました。
ただ、人生は長いので、キャリアや仕事の定義は人生の中で変わっていくでしょう。
ガムシャラに働いて、「仕事=人生」の時期もあるでしょうし、少し休憩するような時期や、家族の関係で仕事はペースを落とす時期などもあるでしょう。
人生の時期によって、自分のプライベートでの役割は変わりますし、仕事での役割も変わっていきます。
自分の年齢は時代によって、「やりたいこと」や「やりやすい」と感じることも変わっていくのだと思います。
大切なことは、人生やキャリアの過渡期、つまり安定した時期から次のステップへと移行する時期に差し掛かったときに、キャリアや人生の迷子にならないことです。
だれにでも過渡期は来ますから、そういう時期に来たなと感じたら、人生を見つめなおして自分の新しいアイデンティティを考えてみるのもよいでしょう。
「人生の輪」を使って今、何をしたいかを見極めよう
自分の人生を定点観測的に見つめ直す際には、「人生の輪」というツールが役に立ちます。
詳しくは過去のエントリーでご紹介していますので、ここでは詳述しませんが、自分の人生のバランスを8つの項目から確認するツールになっています。
この「人生の輪」の中で、キャリアや仕事というのは8つの項目のうち、たった1つに収まってしまいます。
人生で大切なことは他にも7つほどあるということですね。
ということで、キャリアに迷ったときや、仕事で疲れが溜まって悪循環に陥ったときなどは、人生を支えるのがキャリアや仕事であって、キャリアや仕事を支えるのが人生ではないということを念頭に置きつつ、人生を見つめなおしてみるのがよいと思います。
これで、私のキャリア論は一旦、終了となります。
また何か自分の中で信念めいたものが浮かんだら、続きを書きたいと思います。
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ひとことポイント
・キャリアや仕事は人生の中の一つの構成要素に過ぎないということをときどき思い出そう
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