スキルを見つめる久しぶりの良書に出会いました。
その名もズバリ『スキルペディア』です。
ということで今回は、スキルペディアとその使い方について書き記しておきたいと思います。
『スキルペディア』とは
スキルペディアは、働くためのスキルを①中核能力、発展能力、③意識・観の3つの階層からとらえた、「ハウツー」を教えない能力の本です。
スキルペディアに掲載されている44のスキル/マインドは以下のとおりです。
私は著者の前著、『働き方の哲学』の図解力が素晴らしいなと思って買った経緯がありますが、今回のスキルペディアも図解がわかりやすい!
さすが「概念構成家」、コンセプト作成のプロというだけあります。
では、ここからスキルペディアの使い方を2つ、ご紹介しましょう。
使い方①:自分のスキルを棚卸しする
使い方の一つ目は、自分のスキルの棚卸に活用するというものです。
この本を使えば、転職を考える際や、将来のキャリアの方向性を考える際などに、自分はどういうことが得意か、スキル一覧から俯瞰することができます。
さらにスキルペディアでは、各スキルの深さや広がりを図で表しており、「きく力」といったコアなスキルについても、どういう「きき方」なのか、相関的に把握することができます。
たとえば、自分は図解が得意だと思っても、どういう図解が得意かまではわからないとき、「図解力/図観力」のところにある図を見れば、どういった種類の図があるのか、まさしく図解で説明してくれます。
この本のスキル一覧を見たときに、「きく力」とか「みる力」とか、かなり漠然としているのにお気づきだと思いますが、それは広がりを持ったスキルを大括りにしたときの代表名だからです。
実際の説明欄には様々な「きく力」や「みる力」の説明が載っていて、なるほど、「こういう整理か」と感心してしまうほどよく練られています。
使い方②:不勉強な領域を理解する
使い方の二つ目は、不勉強な領域を理解するというものです。
この本は、自分があまりわかっていない領域を、改めて正しく理解するのにも最適です。
コアなスキルほど、わかっているようでわかっていないことが多いものです。
なぜなら、なんとなく使ってはいけるし、改めて勉強し直すほどではないと思っているからです。
社会人になって仕事をし始めれば、すぐに業務に役立つ枝葉のスキル、たとえばクリティカル・シンキングやコーチングなどに勉強時間を割くことはあっても、スキルペディアで中核能力とされるようなスキルを改めて勉強することは少ないでしょう。
だからこそ、このわかりやすい図解を使って、振り返りと弱点補強の意味も込めて、もう一度各スキルについて頭を整理すると良いと思います。
番外編:『ポータブルスキル大全』のスキル一覧
さて番外編ですが、ここでは参考として、以前のエントリーでご紹介した『ポータブルスキル大全』の104のスキルについても、名前を挙げておきます。
この本も同じく、自分のスキルをMECEに洗い出すときや、転職する際のアピールポイントを考えるときに、参考になると思います。
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ひとことポイント
・スキルペディアで自分のスキルの持っているスキル・不勉強なスキルの棚卸をしよう
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