昨日(2020年6月18日)のYahoo!ニュースに、中小企業でのテレワークの記事が出ていました。
大企業のみならず、中小企業でも3社のうち2社でテレワークが実施される時代になったのかと、少し驚きました。
中小企業にもデジタル化の波がおよんでいる時代に、全員出社を前提とした「旧来型」の管理職ってオワコンだよねと思いましたので、本日はその話をしたいと思います。
デジタル化で管理する「だけ」の業務はなくなる
少し前まで、企業での働き方は、昭和の頃と基本的には変わらないものでした。
全員、決められた時間に同じ場所に出社するのが前提で、勤怠も上司が管理し、何か申請するときは上司にハンコをもらう。
そういう職場にはびこるのは、管理職とは名ばかりの、何も生産せず、上からの情報を下に流すだけ、ハンコを押すだけの、年功だけで出世してきた人たち。
もちろん、管理職の中には優秀な人もいますし、最近は人手不足で管理だけではないプレイング・マネージャーも増えましたが、大企業にはまだまだ「決まったものを管理するだけが仕事」と思っているおじさんがあふれている気がします。
それが今や、AIやRPAの導入、さらにはリモートワークで社員の働き方が大きく変わりつつあります。
部下を目の前で管理して、ハンコを押していることが仕事だと思っている「管理職」は、遠からず絶滅危惧種か天然記念物になるでしょう。
管理という「定型的」で「繰り返し」があり、かつ「単純」な作業は、コンピューターにやらせた方がよっぽど正確で速いからです。
デジタル時代では仕事はだいたいプロジェクト化する
リモートワークが当たり前に働き方の一部になると、業務の進め方も変わっていきます。
おそらく、会社も人も、これまで以上に役割分担意識が強くなると思います。
そうするとどうなるかというと、おおよその仕事は「プロジェクト」として実行されるようになります。
会社の経営課題を解決するため、あちこちでプロジェクトが立ち上がり、人を集めて施策を遂行し、目標を達成したら解散する、というやり方で進んでいきます。
そこでは各社員は、自己責任で評価の内容をコミットして、明確なアウトプットを出す「成果主義」的な働き方が主流になります。
ますます管理だけの上司は必要なくなります。
プロジェクトを推進するリーダーが求められる
ただ、管理職がまったくもって消えてなくなるとは思いません。
役割が変わると思います。
部下を「管理(マネージ)」する比重がぐっと減り、部下を「導く(リード)」することが主流となります。
これまでもカリスマ的指導者は、皆、リーダータイプでしたが、これからはほぼデフォルトでリーダータイプになる必要があるということです。
というかそもそもリーダーは年功者に固定する必要はないと思います。
プロジェクトを提案して立ち上げた人がリーダーになればいいわけです。
だから毎回、リーダーは変わります。
かつて上司と呼ばれた人たちは、ベテランではありますが、上司ではなくなります。
固定化された上司という存在がなくなり、組織はよりフラットになります。
リーダーとは偉い人というわけではなく、役割です。
リーダーの下に集まるフォロワーも当然、役割です。
リーダーもフォロワーも、お互いの役割を持っているわけで、そうすると全員が自分の役割を遂行するために主体的に行動する必要があり、結果、組織全体が活性化します。
評価も同じプロジェクトメンバーが評価しあう360度評価でやればいいわけです。
ということで管理職の人はマネージャーではなく、リーダーを目指しましょう。
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ひとことポイント
・管理職はマネージャーではなく、リーダーを目指そう
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