本日もようこそ、Uです。
今日はタイトルのまま、リモートワークでローカル経済圏が活性化するよというお話を、プラットフォーマーとの共存という視点から考察してみたいと思います。
ドーナツ化現象への揺り戻し

リモートワークの恩恵は郊外に
リモートワークが働き方のデフォルトになるかは、まだわかりませんが、確実に選択肢として残り続けるでしょう。
IT系企業やサービス業、スタートアップなどではデフォルトになると思います。
そうすると何が起こるかというと、平日は都心に出なくても良くなります。
つまり地元で過ごす時間が増えるわけです。
すると、近所のコンビニなども利用されますが、一定程度の人が、地元の飲食店を利用するようになります。
さらに、気晴らしや「ついで買い」で他の店に寄る確率も増えるため、地域全体の商店に利益が落ちます。
つまりローカル経済圏が活性化するのです。
都心のお店は逆に厳しい
逆に都心の飲食店は厳しくなりそうです。
地元で昼も夜も過ごす人が増えるわけですから、当然、ランチもディナーも飲み会需要も少なくなります。
土地代に見合った稼ぎが上がりにくくなるかもしれません。
ローカル経済圏が活性化するような時代になって都心の需要が落ちれば、その分、都心は地価も下がるかもしれませんが。
恩恵は当面、郊外(=大都市圏の周辺部)のみに
リモートワークが普及しても、「会社に出勤しなければいけない日」が完全にゼロになるのは、相当先ではないかと思います。
つまり週一回とか月二回とかのペースで出社する必要があるわけです。
すると、本当の地方、例えば東京に出社先がある人が地元の四国とか北海道に住めるかというと、難しいでしょう。
つまり、けっきょく、首都圏の郊外くらいには残る必要があるということになります。
ということで、本当の地方が活性化するのは、まだまだ先になりそうです。
Amazonが都心と地方を均一化する

会社への通勤もそうですが、そもそも生活が便利でないと、なかなか都心を離れられません。
ネックになるのは、地方に行けば行くほど、車社会であるということです。
車を持ちたくない、持てない人は、地方での買い物や生活が不便です。
その点、Amazonがこのペインポイントをある程度、解消してくれます。
あとは①「見て楽しむ」というエンターテインメント性の部分と、②手に取って確認したいという細部の確認ができるかの視認性の部分、そして③ちょっとしたものを、今すぐにほしいという即時性の部分がさらに解消されていくサービスが出てくれば、地方生活はますます便利になります。
ただ、Amazonの進化は、ローカル経済圏へのマイナスの影響ももたらします。
Amazonのあるローカル生活と相性のいい地元のサービスは、飲食店やヘアサロンなどのサービス提供系です。
物品の購入系では、Amazonと今のところ競合の少ない100円ショップやドラッグストアでしょうか。
それ以外の商品販売店、書店、家電、日用品などはすべてAmazonと競合します。
またNetflixなどの動画配信サービスと5Gの普及も、ローカル経済圏への住民の定着という面ではプラスですが、映画館などの、地元のエンターテインメントの需要との競合という面ではマイナスです。
プラットフォーマーの普及は、ローカル経済圏にとっては諸刃の剣です。
プラットフォーマーとの共存の道をさぐる

プラットフォーマーがこれほど浸透した現代において、ローカル経済圏はプラットフォーマーとの共存の道をさぐる必要があります。
私はいっそのこと、プラットフォーマーと提携するのがいいと思っています。
書店や家電量販店など、Amazonと競合する企業は、Amazonと提携して、ショールームとして生存していくのです。
たとえば、書店で確認してAmazonで購入する人にポイントをつけるなど、書店を使うメリットをサービスとして打ち出すのです。
ポイント分はAmazonが、「ショールーミング代」として支払う必要があります。
家電量販店も全く同じシステムです。
家電量販店はショールーミングと、疑問点の解消が役割です。
Amazonにとっては、現物の確認場所の確保と、そこからの集客というメリットがあります。
地元の書店や家電量販店には、巨大な在庫を持つ倉庫の確保とポイントによるキャッシュバックというメリットがあります。
AmazonはアメリカではWholefoodsを買収したり書店のリアル店舗を実験で出したり、無人コンビニのAmazonGoを出したりしていますので、遅かれ早かれ、こうしたものに近い形態のサービスが出るのではないかと思います。
もし、都心に住居を借りて暮らしているという方がいたら、将来、少しローカルな地域でも暮らしていけるか、考えてみるのもいいかもしれません。
^U^
ひとことポイント
・ローカル経済圏で生活しよう
コメント