本日もようこそ、Uです。
4月、5月は新型コロナウィルスの影響で、在宅時間が増えた方も多かったかと思います。
通勤がなくなり、時間に余裕ができると、おうち時間の楽しみが増えます。
キャリアアップに意欲のある人や、将来が不安な人は、資格の取得に向けた勉強をしている人もいるでしょう。
ただ、ここで一度立ち止まって考えたいのが、資格は本当に将来のために役に立つのかということです。
ということで、本日は、資格は2020年の現代においても有効なのかについて、ライフ・シフトの観点から考察したいと思います。
資格取得はレッドオーシャン
まず結論ですが、資格はレッドオーシャンです。
資格があるということは、プレイヤーが多数存在するということですので、すでにマーケットが存在しています。
これは一定数の需要があるということでもありますが、それは同時に一定数の供給があるということです。
つまり他者との競争分野ということです。
ものすごく暑い夏の祝日に、人気の海水浴スポットに行くようなものです。
人・人・人の海です。
新規参入者がこの世界で生き抜くのは、けっこうなハードモードです。
資格化できる分野はAIの得意分野
資格の問題点はもう一つあります。
それは、資格がある分野はAIが代替できるということです。
特に4択問題など、正解が自動的に一つに決まる試験は、AIがもっとも得意とする分野です。
これは第2世代AIと呼ばれる、ちょっと古い「ルールベース型」のAIでもできることです。
記述式の試験問題への対応は、まだまだ完璧とは言えないかもしれませんが、そういう問題でも点数のつくポイントは決まっています。
これには、第3世代とよばれる「深層学習型」のAIを使えば記述式も対応可能であると思います。
たとえば、ある決まった知識に基づく専門的なサービスをするアプリがあるとして、あまたくるユーザーからの質問を、エラーが起こる人間が対応するのか、ミスのないAIが対応するのかといったら、AIになります。
今後はますますこの傾向が強まります。
ただしこうしたアプリを設計する人は人間なので、優秀な専門家は仕事がなくならないでしょう。
今後は、一部の優秀な取得資格者のみが、AIを駆使して業務を回していく世界が来るのではないでしょうか。
資格が有効な場合
ただ、資格が有効な場合もまだ残されていると思います。
独占資格
独占資格である医師や弁護士の免許や資格は、今後もなくならない可能性が高いです。
ただ、その独占資格の業界がレッドオーシャンであり、AIにも侵食されつつあるという事実はありますが。
ほぼ、実技的資格
プログラミング言語やサーバーの設定に関する資格など、実務に直結するものは、すぐに使えるので、もちろん役に立ちます。
短期間の活用
資格はレッドオーシャンですが、かといって、いきなりなくなりはしません。
今の過渡競争にある分野でも、数年くらいは持つでしょう。
ただこれは、AIの進化という時間との戦いです。
私も資格は持っている
かくいう私も資格はそこそこ持っています。
私もTOEICやTOEFLの点数で社内シフトしたので、その効力は依然として一定程度、あると思います。
ただ、資格の効力は年々低下していると感じます。
シリコンバレーのような、AIスタートアップがごろごろ勃興するような場所にいると、特にです。
資格はパスポート
資格保有は、海外旅行の際の「パスポート」だと思うべきでしょう。
あれば行けるけど、それだけでは旅の目的は達成できない、単なる通行手形です。
あくまで問題は、旅先で何をするか、何ができるかで、旅行の充実度合や旅の成否が決まります。
自分に必要だと思われる、最低限必要なパスポートだけ持てばいいと思います。
ブルーオーシャンに飛び込め
レッドオーシャンでの戦いは、一部の超優秀な人材や、とてもニッチなところを見つけて特化したスキルで頑張れる人材以外は、淘汰されていく運命にあるといえます。
だったらリスクをある程度取ってでも、誰もやっていないようなブルーオーシャンに行くほうが効率がいいと思います。
ポジショニングという概念もある意味、これに近いですが、あるマーケットで独自の立場を築くのです。
ここで重要なのは、「目のつけどころ」、そして「スピード」でしょう。
自分にしかできないマーケットを見つける、あるいは作り出す。
ここには着眼点が重要です。
そして見つけたらすばやく行動します。
スピード重視です。
そしてどれだけ「失敗を許容できる」人間になれるか。
スピードを重視するから失敗もするでしょう。
ブルーオーシャンだから、誰もやっていないから、当然リスクはあるし、リスクがあるところに失敗はつきものです。
失敗してもめげずに何度でも素早く挑戦し続ける。
そしてまた失敗する。
それでもやるところに道はひらける気がします。
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ひとことポイント
・資格はパスポートくらいに考え、自分のブルーオーシャンを探しに旅に出よう
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