さて前回のお話では、FIREについての著書『FIRE 最強の早期リタイア術』の紹介と、著者の2つの主張について考察しました。
今回は、者が本の中で紹介しているもので、私が「コレはすぐに使えて便利」と思った、お金に関する3つの法則のお話をします。
お金に関する3つの法則
今回ご紹介する法則は、以下の3つです。
1.72の法則
2.150の法則
3.4パーセントルール
ご覧のとおり、全て数字にまつわる法則ですので、計算をするための法則です。
1つ目と3つ目の法則は、昔から使われている法則で、私も以前から知ってはいました。
2つ目はおそらく、著者のオリジナル・ルールだと思います。
では、順番に見ていきましょう。
72の法則
まずは72の法則です。
72の法則とは、資産運用において元本が2倍になるような年利と年数が簡易に求められる法則のことです。
式は以下のようになります。
・年利(単位:%)× 年数(単位:年) = 72
例えば、年利2%で運用した場合は、72を2で割ります。
72 / 2 = 36
元本が2倍になるのに、36年かかるわけです。
では年利4%、あるいは6%の場合はどうでしょうか。
72 / 4 = 18
72 / 6 = 12
それぞれ18年と12年、だいぶ短くなりましたね。
やはり、複利の力は偉大です。
150の法則
次に150の法則です。
この法則は、住宅を購入するべきか、賃貸でいるべきかを選択するための指標となります。
よく不動産業者が、家の購入を考えている人に「家賃より、毎年のローン返済費の方が安いので、買ってしまった方がお得ですよ」と言いますが、実際そうではありません。
家は購入すると、維持管理費用がかかるからです。
他にも、ローンの利息や固定資産税等がかかります。
それらを総合してみると、およそ毎月のローン返済額の150%になるというのが、この150の法則です。
もし、毎月のローン返済額を1.5倍しても、まだ賃貸の額より低ければ、住宅を購入した方が良いことになります。
ちなみに、これらの著者が計算をするときには北米を基準にしていますので、日本だとさらに厳しいのではないかなと考えています。
投資の利率は、米国株式等に投資すれば同じことなので良いのですが、不動産の価値については、日本とアメリカやカナダでは明確な差があると思っています。
それでも150の法則は一応の目安にはなりますし、もしもっと保守的に考えるのであれば、160の法則くらいにすれば良いかと思います。
4パーセントルール
最後は、4パーセントルールです。
これは、すでに持っている資産だけで生活をする際などに使われる指標で、毎年4%の資産を取り崩しても、長期にわたって資産を維持できる可能性が高いという法則です。
もっと厳密に言えば、ポートフォリオの4パーセントの資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95パーセントだ、ということです。
FIRE達成後の年間生活費を、この4%からまかなうので、年間の生活費を投資資産の4%にする、つまり年間生活費を25倍した資産を持っていれば、安全にFIREに移行可能ということです。
これは、ある大学の研究結果を基にしていまして、95%当てはまった法則だということで、まぁ、5パーセントの人は資産を食いつぶしてしまったわけですね。
ただ、著者はそれについても防衛策を講じています。
気になる方は、本を読んでみてくださいませ。
最後にまとめ
結論としては、早期リタイアするためには、収入の維持・向上と支出の削減、投資のリターンという3つを駆使しながら、4%ルールで生活が維持できるまで貯蓄をするということです。
そのためにも、色々な方策を活用する必要があり、著者は主に支出の削減と投資のリターンについての方策を記しています。
含蓄に富んだ他の方策は、以下のようなものです。
・ディフェンシブながら利益もある程度狙えるポートフォリオの構築方法
・地域の生活コスト差を活かした、年間を通して旅行し続ける生活方法
・インフレや保険、子供はどうするか等の悩みに対する回答
ミドル・エイジになると家庭ができたり、1つの会社にどっぷり浸かっていたりと、色々、考慮すべき事項ができてきます。
その中でも取りうる方策として、一番、取っつきやすいのはやはり投資ではないかと思います。
デイトレとかはまた別の世界ですが、投資は基本的に年数がモノを言います。
長期・分散投資で資産を形成して、自由な時間を手に入れる。
私もライフ・シフトのために精進したいと思いました。
まずは、実践ですね。
何からやる?
^U^
ひとことポイント
・資産形成のためにお金にまつわる3つの法則を活用しよう
コメント
[…] ・早期リタイアについて学びたい② […]