『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は私の価値観にパラダイム・シフトを起こした名著

magic 02.キャリア・副業

私の価値観のターニングポイントには、常に偉大な本の存在がありました。

本は、ときに自分の凝り固まった価値観(イラショナル・ビリーフ)を溶かしてくれる魔法のアイテムにもなります。

そんな私にとっての魔法の本を1冊、今回はご紹介しましょう。

ということで今回は、私の価値観にパラダイム・シフトを起こした本の一つである『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』について、書き記しておきたいと思います。

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の概要

まずは『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』についての概要をお伝えしましょう。

この本は、一言で言えば「強み(この本では「資質」とも呼ばれる)」に基づく生き方を推奨している本ということになります。

自分の弱点を補強するようなことを考えるより、強みを活かした人生を送る方が効率面でも効果面でも高いということを、様々な実例やデータを基に主張しています。

初版の著者であるドナルド・O・クリフトンとマーカス・バッキンガムは米国の著名な調査会社ギャラップの出身で、この本もギャラップでの調査を基に書かれています。

この本で言うところの強みとは、「常に完璧に近い成果を生み出す能力」のことを指します。

そしてそれは、著者の分類によれば34種類あるということです。

以下がその34の強みで、これはその強みの特徴により「思考力」、「人間関係力」、「影響力」、「実行力」の4つのグループに分類されています。

34の資質
  • 思考力:分析思考/原点思考/未来志向/着想/収集心/内省/学習欲/戦略性
  • 人間関係力:適応性/運命思考/成長促進/共感性/調和性/包含/個別化/ポジティブ/親密性
  • 影響力:活発性/指令性/コミュニケーション/競争性/最上志向/自己確信/自我/社交性
  • 実行力:達成欲/アレンジ/信念/公平性/慎重さ/規律性/目標志向/責任感/回復志向

本書ではこの34の強みについて詳細な説明をしており、またそれらの強み持つ人たちの実際の声などを載せています。

そしてこの本の最大の特徴は、「ストレングス・ファインダー」という選択式の強み診断テストを回答するためのコードが付属しており、このコードを使って診断テストに回答すれば、自分の中で最も顕著な強みが5つ、診断される点です。

このテストは、表示される2つの強みを比べて、どちらの方がより自分の判断に近いかを答えていくというもので、全部で180問程度あります。

1時間くらいはかかりますが、自分の長所を端的に表す5つの資質を発見できますので、十分にやる価値のあるテストです。

なお、この本は間違っても中古で買ってはいけません。

誰かが一度使ったコードでは、新しくテストを受けることができませんので注意してください。

また、この本によると、強みというものはそうそう変わるものではないため、時間を少しおいてからまた受けても、そうそう変わるものではないとのことです。

私は、試しにやってみましたが、確かに「あまり」違いはなかったですね。

ただ、多少なりとも違いは出たという事実は、一応お伝えしておきましょう。

私のコンプレックスに対する見方を変えた「親密性」という概念

私がこの本を買ってテストを受けたのは、かれこれ20年近く前だったと思います。

初版の出版が2001年12月になっていますが、おそらく初版を買ったのでしょう。

そのとき判明した私の5つの資質は、確か順番に「最上志向、戦略性、ポジティブ、着想、親密性」だった気がします。

このうち、最上志向、戦略性、ポジティブ、着想については、自分がうすうす得意だと思っていたことをはっきりと言語化してくれたという感じで、単純に有益だなと思いました。

自分のキャリアを考える上で強みを整理しておくことは、必要な工程の一つだからです。

ただ、「親密性」だけは、有益という以上に、驚きがありました。

「親密性」とは、一人ひとりと深い相互信頼に基づく、長く続く親密な関係性を築く資質のことです。

私は社交性のあるタイプというよりは、親しい人とさらに深く仲良くなっていくタイプの人間で、当時はそれを、「=社交性がない」と思い込んでおり、多少なりともコンプレックスに感じていました。

ところがこのストレングス・ファインダーでは、社交性とはまったく別の資質として「親密性」という概念を設けており、私にはこの「親密性」があると教えてくれたのです。

「そうか、私は社交性はあまりないかもしれないけれども、逆に親密性があるんだ!」

当時、これは本当に「目から鱗」でもあり「アハ体験」でもあり、かつ「腹落ち」する出来事だったことを今でもよく覚えています。

自分の人間関係の築き方に「親密性」という「ラベル」を貼ることができたため、私はその後、意識してこれを活用することができるようになりました。

と同時に、社交性がないことをあまりコンプレックスに感じなくなり、親密性をどう活かして関係構築していくかにフォーカスを置くことができるようになりました。

キャリアを考える上でとにかく役に立つ「ストレングス・ファインダー」

私は自分の資質に「最上志向」を持っているため、弱みのことを余り考えず、とにかく強みで突破していくことが、人生を切り開く方法だと思っています。

そういう意味では、「ストレングス・ファインダー」の考え方と相性がいいので、私は個人的にはこのストレングス・ファインダーを強くオススメしたいと思っています。

私は以前、コーチングのトレーニングをやっていた時期がありましたが、その際、私はコーチングのクライアント役をやってくれた相手に『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』を自腹で買ってプレゼントしていたくらいです(10人のクライアントに10冊買いました)。

世の中には性格診断とかタイプ診断みたいなものが多々あり、会社でも色々やらされたりしますが、私はストレングス・ファインダー以上に自分の強みをピタリと言い当てたものを知りません。

特に、就活生や転職を考えている方にはオススメです。

キャリアを考える上で、自分の強みを考えることは、自分のやりたいことを考えることと同じくらい重要です。

34の中の5つの組み合わせは、順番も合わせて考えれば、まるっきり同じという人は世界でもごく少数というくらい、自分自身を表す特徴となります。

自分の強みを知り、これを活かすことで、VUCAの荒波を突破しましょう。

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ひとことポイント

・「強み」って結局は「弱み」の裏返しなんですよね

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