シリコンバレー英語を身につけるための書籍3選

startup pitch 61.英語

英語の学習を効率化させるには、様々な手段があると思いますが、その中の一つは「目的にあった教材を選ぶこと」でしょう。

私は現在、シリコンバレーで活動をしていますが、シリコンバレーにはシリコンバレーの英語があると感じます。

これはつまり、シリコンバレーでスタートアップと会話をしたり、彼らのプレゼンテーションを理解するための英語です。

そこで今回は、シリコンバレーで英語を使う人、とりわけ「スタートアップのピッチを聴いて理解する」のにおススメの本をご紹介します。

「Be Native!」シリーズでスタートアップのピッチが聞き取れるようになる

1件目にご紹介する本は、『BeNative! 金融の英語』と『BeNative! ITの英語』の2冊です。

Be Native! 金融の英語/ITの英語
  • おススメ度:★★★★★
  • 難易度  :★★★★☆
  • 用途   :スタートアップのピッチを聞き取れるようになる  

これは本当におススメ!

たくさんの人に広めたい。

内容としては、様々なテック企業や金融機関、スタートアップのキーパーソンが行ったプレゼンテーション&インタビュー集です。

難易度的にはそこそこ高く、英語の基礎ができていないと難しいかもしれません。

この書籍と収録された音源でひたすら読んで聞いてを繰り返していると、スタートアップが使う単語やシリコンバレーによく聞く話題も一緒に頭に入ります。

「とりあえず向こうに行ってイベントに参加してこい」と上司に言われて急に参加しちゃった日本企業の担当者にうってつけです。

このBeNative!シリーズには「金融の英語編」と「ITの英語編」があります。

金融の英語編はVisa、HBS、Intel Capital、PayPal、NASDAQ、Bitcoin Foundation、Stripe、Revel Systems、ダウ・ジョーンズ、ドイツ銀行のインタビュー等を収録しています。

ちなみにHBSは「イノベーションのジレンマ」でおなじみクレイトン・クリステンセン教授の講義です。

ITの英語編はPixar、Evernote、Oculus、Instagram、Facebook、Microsoft、Slack、Google、IBM、Dell、NVIDIA 、Twitter

今のシリコンバレー、IT業界を代表するそうそうたる顔ぶれの企業のインタビュー集です。

どちらかというとITの英語編の方がシリコンバレー感がありますが、金融の英語編もかなりデジタル化やテクノロジーが金融にもたらす影響、いわゆるFinTech的な内容になっています。

シリコンバレーの英語

続いてご紹介するのは、『シリコンバレーの英語 スタートアップ天国のしくみ』です。

シリコンバレーの英語 スタートアップ天国のしくみ
  • おススメ度:★★★★☆ 
  • 難易度  :★★★☆☆
  • 用途   :シリコンバレーで使われる言葉の意味が理解できるようになる 

この本は英語学習のための本というより、「シリコンバレーで日常的に使われるバズワードの意味を知るための本」です。

スタートアップ」とか「ピッチ」とか、「ゲーミフィケーション」って何なのよ、というところを解説しています。

元々この本は「Valley Speak: Deciphering the Jargon of Silicon Valley」という洋書の翻訳本です。

アメリカ人や英語話者でもわからないシリコンバレーのバズワード、日本人が聞いたらもっとわからない。

けれどここら辺の単語を頭に入れておけば、頻出用語がわかっているから、それを糸口に会話が理解できたりするわけです。

この本があれば、以前のエントリーでご紹介したテレビドラマ「Silicon Valley」の中で言われていることも理解できるようになります。

テクノロジーの劇的な進化の中で英語を勉強する意味

最近はGoogleや、以前のエントリーで紹介したDeepLのような翻訳サービスが登場し、昔だったらトンチンカンな翻訳になるのが関の山だったものが、今ではちょっと編集すれば会議資料にそのまま使えるようなレベルまで、ものすごい進化を遂げています。

通訳もGoogle Assistantを使えば日常会話レベルならまったく問題ないでしょう。

ここまでテクノロジーの進歩が目覚ましいのであれば、普段はテクノロジーの力を借りつつ、ビジネスや専門的な会話だけを通訳の方を雇ってやってしまうという手も、選択肢としてはあると思います。

しかしやはり、英語を話す相手とは直接会話できたほうが、お互いの距離が縮まります。

通訳の方も万能ではないので、IT系の言葉や金融系の言葉、医療系の言葉等が混ざってくるとなかなかすべてをキレイに訳すというのは大変です。

さらに、当事者が限られるミーティングと違うスタートアップのピッチ(プレゼン)コンテストなどには、大勢のオーディエンスがいるので、通訳をつけることができません。

こうした場面では、否が応でも英語を聞き取る必要があります。

テクノロジーの進化は今後も続くので、英語を勉強すべきかせざるべきかは、より個人のコミュニケーションに関する価値観や考え方の問題になってくるでしょう。

これだけテクノロジーが発達した中でも、自分の言葉で伝えたい―そういう想いがあれば、たとえ言葉は機械よりたどたどしくても、きっと相手にも届くでしょうし、英語を勉強する価値があると考えます。

^U^

ひとことポイント

・シリコンバレーで活動するなら、シリコンバレー独特の英語を身につけよう

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