VUCA時代には軽やかに動ける「ポストイット思考」がいい

postit thinking 06.自己啓発

いつまでも同じ考え方・見方に固執することなく、ポストイットのように貼ってはがせる軽やかな思考が、激変する現代社会には向いている気がします。

この考え方を「ポストイット思考」と名づけましたので、本日はこのお話をしたいと思います。

ポストイット思考とは

ポストイット思考とは、貼ってもすぐはがせるポストイットのような「ラベル」を、様々な物事に「仮の」ものとして貼っていく考え方です。

ポストイットは何度でも張り替えができますので、状況が変われば古いポストイットを剥がして、新しいポストイットを貼ります。

これを繰り返していって、どんどんラベルを刷新していくわけです。

普遍的な法則などの例外はありますが、世の中のあらゆるものは絶えず更新されていくので、評価(ラベル)を見直してポストイットを書き直す対象である、と考えるわけです。

ここでいうポストイットとは、「貼ってもすぐはがせる」という概念の象徴として使っていますので、実際にポストイットを使う必要はありません。

このポストイット思考はトライアル&エラーで進むようなプロジェクトや実証実験と相性のよい考え方です。

情報の更新頻度が勝負を決める

VUCA時代(※)とも呼ばれる現代において、あらゆる場面での勝敗を分けるのは、「情報の更新頻度」です。

※VUCA:Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の4つの特性を持つ目まぐるしい時代

少し前に『ファクトフルネス』という本が話題になりました。

この本では我々の世界に対する「思い込み」を捨てて、「データ」を基にした正しい世界を見よ、とうたっています。

我々の考えている常識的な知識は、数年前、下手をすると昭和の頃から数十年も変わっていないことがあります。

ポストイット思考は、そんな思い込みを打破するためのものです。

たとえば、働き方について、育児について、お金について、あなたの知識は正しくアップデートできているでしょうか?

こうした重要な事項に関するデータや知識を獲得し、そこから得たアイデア気づきを次々と貼っていきます。

このとき、前に貼っておいたラベルを上書きしてもいいですし、前のラベルもそのままにしておいて、追加してもいいです。

仮説思考と何が違うのか

似たような概念に「仮説思考」というものがあります。

仮説思考とは、「限られた情報の中から、目標の達成・問題解決に向けた仮の結論(仮説)を持ち、その仮説に基づいて情報収集をし、仮設の実行、検証、修正を行っていく思考法」のことです。

仮説思考は主に問題解決技法として認識されていますが、私が考えるポストイット思考は、仮説思考より範囲が広い概念です。

ポストイットを貼る対象は課題やプロジェクトのような、仕事上の抽象的な概念から、生活上のお金や教育・育児のこと、上司や取引先の人などの人物関連、冷蔵庫やテレビなどのフィジカルなものまで、ありとあらゆるものが対象になるものです。

実際のポストイットを使うのもアリ

パワーポイントやエクセルのような電子データとしてポストイット(のようなメモ)を貼っていく方法もありますが、実際に紙の手帳などにポストイットを貼ってはがしてをやる方法もアリだと思います。

というか、その方が速いですし、使いやすいかもしれません。

最後に、私がポストイット思考でアップデートしたものを一例としてご紹介します。

私は以前、このブログのサブタイトルを2回変えているというお話をしたのですが、これもポストイット思考を基に考えた結果です。

ブログのサブタイトルは、その時その時で最善だと思うサブタイトルに変更してきていますし、また今後も変えていくと思います。

^U^

ひとことポイント

・物事にはとりあえずの「ラベル」を貼っておいて、新しい情報が取れたらどんどんアップデートしよう

コメント

タイトルとURLをコピーしました