本日もようこそ、Uです。
昨日の日経に、大手生活用品メーカーのライオンが、次世代ヘルスケアのビジネス開発の推進リーダーを募集しているという記事がありました。
私も数日前に、Yahoo!に出ていたビズリーチの求人広告を見て、気になってチェックしていたのですが、昨日ついに日経のトップ記事になっていました。
パッと見たときは「転職者向けかな」と思ったら、この募集は少し変わっていて、勤務日が週に1日から最大4日の「完全副業限定」だったことです。
また契約形態も社員としての雇用ではなく、1~3か月程度の業務委託契約になっています。
完全にプロジェクトベースで、短期間にある程度の「見える成果」を上げる人材を求めていますね。
ただこれはキャリアのシフトをしたい人には、非常にいい流れなんです。
ということで今回は、「副業がキャリアをシフトする大きなチャンスだ」というお題で、理由も含めて解説したいと思います。
外部から副業人材が募集されるのは「オープン・イノベーション」が必要だから
なぜ外部からわざわざ副業・兼業という方で人材が募集されるかというと、それは「オーブン・イノベーション」が必要になったからです。
大企業は自社内にも優秀な人材を多数かかえています。
ただ、社内人材というのは、既存事業には強いですが、逆に新規事業開発に弱い傾向にあります。
「自社や業界の当然」を「世の中の当然」と思ってしまい、前提条件を疑うということがなかなかできないからです。
そうすると、社内でアイデアを持ちよっても、既存事業の延長線上のありきたりな案しか出てきません。
また社内人材同士では、持っている知識やスキル・アセットも似たり寄ったりになってしまいます。
こうした背景を踏まえて、自社内にないアセットを外部に求め、共同であたらしい試みをするための「オープン・イノベーション」という考え方が、ここ数年で活発になりました。
私も数年前からこの分野で仕事をしています。
プラットフォーマーや勢いのあるスタートアップが顧客体験を劇的に変える新サービスを次々に生み出している昨今、生存競争はますます激しくなっています。
このような環境下では、大企業も生き残りをかけて、積極的に新規事業をやる必要が出てきています。
ライオンが今回人材を募集している「ヘルルケア」も、多くの大企業が名乗りを上げている分野で、ものすごぉーく競争の激しい分野です。
短期間で成果を出すために、外部のプロを雇うという考えは自然な流れです。
新規事業開発を副業で募集する案件はチャンス
「新規事業案件を、副業や兼業で外部人材に任せる」というのは、人生100年時代のライフ・シフトを考えるビジネス・パーソンにとって大チャンスです。
今回のような案件は、自分のすでに持っている強みを使って、募集先の企業(今回はライオン)のアセットを活用して、新規事業を生み出すわけですから、新規事業の経験を求めているというより、外部の知見を求めているわけです。
もちろん、新規事業の経験があった方がいいですが、そこがマストかマストでないかで、私たちが応募するときのハードルが全然違うと思います。
新規事業開発は、「AIが当たり前に事務職の仕事を代替していく」これからの時代でも有望な職種です。
この分野にみんな、行きたいわけです。
行きたいと思っていなかった方は、行くことを考えるべきです。
ただ、求人の「新規事業」案件で、採用される人材に求める条件で「新規事業経験」が必須の求人だと、新規事業をやったことがない人は応募できないということになってしまいます。
ですので、副業で、自分の経験をレバレッジとして新規事業経験をつめる案件は、そうとう「おいしい」わけです。
一度、新規事業の経験が手に入れば、次は新規事業経験者として、よりレベルの高い案件にチャレンジできます。
つまり自分の強みを活かしながら、既存事業人材の枠から、新規事業人材の枠へとシフトできるわけです。
これからは副業が当たり前に奨励される
これからもオープン・イノベーションは求められるでしょうし、オープン・イノベーションを実現するための選択肢として、副業や兼業のウエイトは大きくなっていくと思います。
社員の副業のあり方は、「してはだめ(Don’t)」⇒「してもよい(OK)」⇒「した方がよい(Better)」⇒「して欲しい(Want)」⇒「しないとダメ(Must)」と段々とシフトしていくでしょう。
今はまだ「Don’t」と「OK」が主流ですが、人生100年時代にライフ・シフトしたい方は、先を見すえて、キャリアをシフトする準備をしておくとよいでしょう。
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ひとことポイント
・既存のアセットを活かして新規事業領域にシフトしよう
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