「すぐおいしい、すごくおいしい。」
このフレーズは即席麺でおなじみの日清チキンラーメンのコマーシャルでひところ流れていたフレーズです。
昨日の投稿では、三日坊主を防ぐための「仕組化」の一つとして、「儀式化」というものを挙げましたが、本日はこの儀式化のテクニックをご紹介します。
ということで、本日は即席麺ならぬ「即席習慣」とも呼べる習慣化の方法論の一つ、「条件型計画」についてのお話です。
条件型計画とは
条件型計画、別名「If-Then Planning」とはその名のとおり、条件にひもづいた計画のことで、「ある条件を満たした場合に、決まった動作を行う」という計画を立てることです。
条件型計画:もし○○ならば、××を行う。
「もし○○ならば」が条件で、「××を行う。」が計画ですね。
IT系の方ならよくご存知の、プログラミングの世界で使われる「If Then構文」と同じです。
言ってみれば、人間の行動をプログラミングしているわけです。
以前のエントリーでご紹介した、ハルバーソンの著書『やってのける』では、ニューヨーク大学の心理学者、ゴルヴィツァーの条件型計画について言及しています。
”ゴルヴィツァーは、条件型計画は”即席の習慣”をつくるものだと述べています。
つまり計画を立てることは、習慣を意図的に身につけることを意味します。
そして、ときとして目標の妨げになってしまう癖や習慣とは異なり、この即席の習慣は、目標達成に役立つものなのです。”
出典:やってのける
条件型計画のメリットは、無意識に行動が取れるため、「意志の力」をあまり使わず、自制心の浪費を防ぐという点です。
意思の力は、使うと消費してしまうという有限のもの、と考えられています。
意識的な条件反射=条件型計画
人はあまり意識していない場合でも、無数の条件型計画に「似た事」を知らず知らずのうちに体験しています。
たとえば私はメガネを外すと眠くなります。
今はどちらかというとコンタクトをしていますが、メガネをかけていた頃は、美容院や床屋に行ってメガネを外すと眠くなっていました。
「メガネを外す=眠る」だということを体が感じていたのだと思います。
これはどちらかというと、「パブロフの犬」という実験でおなじみの「条件反射」ですね。
似ている概念ではありますが、意識的・計画的に条件反射を訓練したものが、条件型計画と言えるでしょう。
ちなみに、パブロフの犬というのは、ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフによって発見された生理実験です。
犬がエサ食べるときにベルをならす、ということを繰り返していると、やがてエサを食べるときに出るつばが、エサがなくてもベルの音を聞くだけで出てくるという反射行動を指します。
条件型計画の例
たとえば、「電車やバスに乗ったら本を読む」や「目覚まし時計がなったら起きる」というのも条件型計画でしょう。
「朝起きたらブログを書く」、というのは私の最近の条件型習慣になってきています。
音楽に紐づけるのもいいですね。
お気に入りの曲を聴くとテンションが上がるのは、ある意味「即席習慣」だと思います。
たとえば、曲ごとにやることを決めるといいかもしれません。
一曲丸ごと聴く必要はありません。
この音楽のイントロを聴いたら、これを始める、これを聴いたら、これを始めるといった具合です。
上の例とは逆に、「○○なら××をやらない」というのも条件型計画になると思います。
たとえば、「入眠30分前になったらスマホをおく」、「午後3時以降になったらカフェインを取らない」などです。
条件型計画は、知らず知らずのうちにやっていることを、意識的にやるだけなのでものすごく簡単です。
ぜひ、今日から始める即席習慣を考えてみください。
^U^
ひとことポイント
・即席習慣で、自制心の浪費を防ぎつつ、自動的に作業することで生産性を高めよう
コメント
[…] ・新しく始めたことを習慣として定着させたい […]