ビザ面接でアメリカ大使館を訪問した【2019年夏版】

visa stamp 81.シリコンバレー&アメリカ

本日もようこそ、Uです。

さて現在、アメリカのシリコンバレーで働いている私ですが、アメリカで働くには就労ビザの申請が必要になります。

今回は、就労ビザを取得した際のアメリカ大使館での面接について、振り返ってみたいと思います。

私が大使館面接を受けたのは、2019年の夏でした。

トランプ大統領になってから、ビザの申請が厳しくなったとネットで見たりしたので、ビザ面接がすんなり行くのか、けっこう不安だった気がします。

ですが、結論から言えば、ごくごく普通の質問しかされなかったです。

私の経験が、ちょっとナーバスになっているかもしれない、これから面接をする人の参考になれば幸いです。

アメリカ駐在員のビザ

企業内転勤で取得するであろうアメリカのビザはおそらく、以下の3種類くらいかなと思います。

アメリカ駐在員のビザ
  • Lビザ:アメリカに支社等を持つ企業の転勤者のビザ
  • Eビザ:アメリカに現地法人等を持つ企業の管理者等のビザ(E-2ビザ)
  • Jビザ:トレーニーとして知識やスキルの習得を目的として赴任するためのビザ

この他にも、アメリカの大学に進学する「Fビザ」や、特殊な技能を持つプロとしてアメリカの企業に就職する場合の「Hビザ」があります。

私の場合は駐在員で、ビザの種類はE-2になります。

余談ですが、Hビザは最近かなり厳しいようです。

ビザ面接の流れ

それでは当日の流れを時系列で振り返ってみます。

ビザ大使館面接の流れ
  • 8:10
    溜池山王駅到着

    ・アメリカ大使館の最寄り駅のひとつ、溜池山王駅に到着

    ・アメリカ大使館には必要最低限のものしか持ち込めないため、駅のコインロッカーにカバンなどの荷物を預ける

    ・持ち物は①手持ちバッグ (25cm×25cm以下)と、②提出書類一式が入ったクリアファイル、③スマホのみ(雨の日は傘OK)

    ・最寄りの14番出口からアメリカ大使館へ

  • 8:25
    アメリカ大使館到着

    ・予約時間(8:45)の20分前にアメリカ大使館に到着

    ・大使館の前にはすでに人だかりができており、最後尾に並ぶ

  • 9:00
    セキュリティや受付が完了

    ・ゲートから入ったら、小さい事務所のようなところでセキュリティ・チェックを受ける

    ・中庭でまた本館に入る列に並ぶ(夏の日差しがまぶしい)

    ・大使館の入口で、提出書類一式のチェックを受ける

    ・書類チェックが完了後、入館するときに再度、セキュリティ・チェックを受け、中に入る

    ・少し並んで1番窓口に書類を提出し、番号札をもらう

  • 9:40
    指紋の窓口に呼ばれる

    ・イスが空いていたので座る

    ※待合所には写真撮影機、自動販売機、トイレなどがあります。

    ・スマホは入館後は使えないので、面接書類に目をとおして待つ

    ・番号札を表示するモニターをときどき眺めて、あとどれくらいで順番が来るのかを確認する

    ・指紋採取の窓口に呼ばれ、指紋リーダーで指紋を採取

  • 9:50
    面接の列に並ぶ

    ・面接をするため、30人くらいの列に並ぶ

    ・窓口は3つ開いており、どの窓口に行きそうか、それぞれどういう面接官かを見ながら待つ

    ・突然、別の窓口が1つ開き、そちらにも流れはじめる

    ・自分もその窓口で面接をする(質問は3つ)

    ・その場で合格とパスポートの返送日程をつげられる(返送されるまでパスポートは預けることになる)

  • 10:20
    面接完了

    ・無事、面接を終了し、晴れて大使館をあとにする

駅に着いてから、大使館を出るまで、全部で2時間10分ですね。

アメリカ大使館の公式ビデオが、入館から面接までの流れを把握するうえで参考になると思います。

こういうビデオはありがたいですね。

面接時の質問3つ

私のときの面接官からの質問は以下の3つでした。

大使館面接時の質問
  1. ①今の会社で何年働いていますか?
  2. ②どこに行くのですか?
  3. ③そこでの役職はなんですか?

ごくごく、簡単な質問でした。

①は、その業界での経験(専門性)の確認のための質問でしょう。

②は、赴任先をきちんと理解しているかの確認でしょうかね。

この質問の意図はイマイチ理解できませんでしたが(笑)。

③は、管理職としてふさわしい役職に就くのかの確認です。

質問はあっという間に終わり、データを打ち込んでいる時間の方が長かった気がします。

透明なプラスチックの板ごしに話すので、少し聞き取りづらいですが、あせらずに、落ち着いて回答すれば問題ありません。

ちなみに、このとき私は奥様と一緒に、二人で面接に行っていますが、面接対応は私のみで済みました。

ビザ面接を通過しての感想

駐在員が取得するであろう、E-2ビザやL-1ビザは、事前に提出する資料にしっかりと駐在の必要性を詳述し、面接時はその内容と矛盾しないように回答すれば、まったく問題ないと思います。

「担当する面接官にもよる」ということをよく聞きますが、彼らは落とすための面接をしているのではなく、事実確認をするための質問をするくらいの感覚です。

ビザ面接を行う趣旨をきちんと理解して臨めば、想定外の質問がきても回答できるでしょう。

大前提として、アメリカ人の雇用を守りつつ、アメリカに投資した企業や、アメリカで商売をしている企業のうち、適格な人間のみ受け入れる、という趣旨があります。

面接での回答の大前提
  • 現地のアメリカ人でなく、自分が赴任する必要性
  • 自分の該当職に対する適格性(管理経験、業界経験)
  • 自社の活動がアメリカの雇用を脅かすことはなく、雇用を創出しているという事実
  • 赴任期間が終了したら、日本に帰るという意志

みなさまのご武運をお祈りします。

余談ですが、駐在員の方は、これと似たようなことをソーシャル・セキュリティ・ナンバーを取得する際やアメリカの各州の運転免許を取得する際にもやります。

※もし皆さまの補足情報があればコメントでお寄せいただけると助かります。

^U^

ひとことポイント

・ビザ面接は審査する意味(趣旨)を理解してのぞもう

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