アメリカの賃貸アパートメントにある、備え付け家具や家電のレビューの後編です。
前回はキッチン回りの機能の充実っぷりを中心として、良かったところを4つほど挙げました。
今回は前回とは対称的に、私が残念に感じた点を5つ、挙げていきたいと思います。
なお、前回同様、このエントリーに出てくる写真は全てイメージです。
セントラル・エアコンで全部屋一括オンかオフ
まず1点目が、エアコンが全部屋一体管理型という点です。
何を隠そう、私のアパートメントのエアコンは、セントラル・エアコンです。
というか、たいていのアメリカの住居はセントラル・エアコンではないでしょうか。
セントラル・エアコンとは、建物の中にエアコンのダクトが張り巡らされており、そこから通気口が各部屋につながっているタイプのエアコンのことで、湿度の調整、オンとオフは一括で管理されます。
つまり、基本的には全部屋の温度を同じ設定にしかできないということになります。
これがけっこう不便で、使っていない部屋でもなんでも、一括でオンかオフになってしまい、けっこうな電力を食うことになります。
一応、通気口には開閉と風の角度調整のためのレバーみたいなのがついていますが、通気口自体がかなり高いところにあるので、いちいち上げ下げするのがめんどくさいです。
我が家は今のところ大丈夫ですが、空調に故障が出ると、一斉に止めて修理する必要があるでしょうし、天井や壁の中にダクトが通っている関係で工事費はかなり高額になるでしょう。
あっ、あとリモコンもありませんので、コントローラーがある廊下まで行かないと温度調整やオン・オフができません。
天井に照明(をつけるところ)がない
2つ目は、天井照明がないことです。
こちらに来るまで全然気づかずにいたのですが、アメリカにはけっこうな割合で、天井照明がありません。
正確には、トイレとかバスルームとかダイニングにはついていますが、リビングとベッドルームには天井照明がないのです。
基本的には、スタンドライトを買ってきて自分で配置します。
日本では必要性もなかったですし、オシャレな部屋にしようと思ったことがなかったので、スタンドライトなんて買ったことがありませんでした。
スタンドライトもデフォルトでは蛍光灯(昼光色)のような明るさはなく暖色系(電球色)のため、夜はけっこう部屋全体が暗くなります。
アメリカ(というか海外?)のホテルに泊まっているとき、天井に電気がないなー、かなり暗いなーと思っていましたが、これは一般家庭でもそうでした。
全体的に暖色系の明かりに包まれるので、読書や仕事をするときは、手元用のデスクライトを照らす感じです。
もちろん、スタンドライトでも蛍光灯のような色合いの電球を交換することはできますが、これはこれでアメリカっぽくていいかと思って、私は替えていません。
単にメンドクサイだけですが(笑)。
シャワーが固定
3つ目は、シャワーが固定されていることです。
これはアメリカというか海外あるあるではないでしょうか。
日本の持って動かせるタイプに慣れていると、固定式のシャワーはとても不便に感じます。
シャワーヘッドを動かして体を洗うのではなく、自分がシャワーヘッド様のところに動いていって体を洗う感じです。
シャワーヘッドが交換できるタイプであれば、ホースを買ってきて交換することをオススメします。
というか小さい子供は、あんな高いところから出るシャワーでキチンと体が洗えるのでしょうか。
トイレは温水ではない
4つ目は、トイレが温水ではないことです。
これはまぁ、仕方ないのでしょうか。
私はそれほど期待していなかったので、あまりガッカリはしませんでしたが、やはり、温水トイレに慣れてしまった日本人には、最初の頃は不便に感じると思います。
トイレットペーパーもたくさん必要になるわけですし。
日本の世帯における温水トイレ普及率は8割を超えていた気がしますが、アメリカではほとんど普及していません。
温水トイレがあるのは、一部の日系ホテルやレストランくらいではないでしょうか。
日本人は、トイレに関しては、最先端をいっているのでしょう。
換気扇が付いているが意味がない、本当に意味がない!
5つ目は、キッチンの換気扇が、まったくもって意味がないことです。
これは、ほんっっっとに、意味がありません!
びっくりしました。
長所編でお伝えしたとおり、キッチンには電子レンジとガスコンロとオーブンが1体となったものが備え付けられていますが、実はそこには換気扇も付いています。
上の写真だとわかりづらいですが、電子レンジの下に換気扇がついています。
しかし、これがまったくと言っていいほど、役に立たないのです。
なんせ、電子レンジの下から吸い込んだ煙を電子レンジの上から排出するだけなのですから!
いや、本当にびっくりしますよ、この事実を目の当たりにすると。
おかげで少しでもコゲるような料理をしようものなら、すぐに火災報知器が作動するのです。
なにせ換気扇はまったく、料理から出た煙を外に逃がしていませんので。
下から来た煙を上に受け流すだけです。
一体全体、何を考えてこの機能を付けたのでしょうか。
不思議だ、これだけはまったく持って意味がわからない。
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ということで、今回はアメリカのアパートメントの残念な点(&びっくりした点)をお伝えしました~。
^U^
ひとことポイント
・換気扇だけは、本当に、意味が分かりません
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