数年前からムーク(MOOC:Massive Open Online Course)と呼ばれるオンライン型の学習プラットフォームが流行っております。
最近はセミナーもMOOCみたいなサービスが出始めており、ビジネスモデルも多様だなと感じた次第です。
ということで今回は、MOOCサービスとそのビジネスモデルについて書き記しておきたいと思います。
世にあまたあるMOOCサービスですが、今回紹介する4つのサービスは、いずれも私が受講したことがあるものに限っています。
世界最大規模のオンライン学習プラットフォーム「Udemy」
トップバッターは「Udemy」です。
とにかく10万以上のコースがあるのが大きいですね。
何かしらやりたいコースが見つかると思います。
ただ、けっこうな割合で一部のトピックにコースが偏重している部分もあります。
たとえば「プロジェクト・マネジメント」と検索すると、実に6,183の検索結果が出てきます。
ここから自分に合ったのはどれかを探すのはそこそこ労力が要りますので、日本語対応の有無、受講者の評価、学習時間、値段など、何かしらの基準を設けて決める作業が必要です。
Udemyは受講者側がコースを開始する際に受講料を支払うというオーソドックスなビジネスモデルを採用しています。
常にセールもしているので、気になるトピックはメモしておいて、セールを狙って一気に購入するというのもアリだと思います。
世界トップレベルの質の高い教育が無料で受けられる「Coursera」
続きまして、こちらも世界レベルで有名な「Coursera」。
Courseraは大学の授業をオンライン化しているところから始まっており、お金はかかりますが大学の学位や修了証の取得もできるところにも大きな特徴があります。
Courseraのビジネスモデルがユニークなのは、修了証の発行のみを有償にしている点です。
つまり、講義を受けるだけなら、オンライン環境さえあれば誰でもできます。
ただ、自分が受講した講座を正式に修了したことを証明したい人は、お金を払って修了証を発行してもらう、という仕組みになっています。
修了証はLinkedInなどの転職系SNSサービスにもアップできURLがあるため、LinkedInでエンジニアなどのプロフィールを覗いてみると、Courseraの修了証URLを貼りつけている人とかけっこういます。
それにしても、世界トップレベルの質の高い教育をタダで受けられるなんて、すごい時代になったものです。
日本語で大学レベルの講義が無料で受けられる「JMOOC」
講義の中には「材料工学」とか「解明:オーロラの謎」など、基礎的なコースや一般教養的なコースがあり、まさに大学の公開授業という印象です。
JMOOCは一般社団法人が運営しており、ビジネスモデルとしては、大学や企業などで構成される会員企業の会費で成り立っている模様。
受講者としては、ありがたいですね。
逃したセミナーをいつでもどこでも無料で視聴できる「Seminar Shelf」
最後はちょっと変わり種、「Seminar Shelf」です。
マーケティングや経理など、ビジネスに直結する動画が多いのが特徴です。
Seminar Shelfのビジネスモデルは、受講者側から費用は取らず、セミナー提供側から成果報酬型で徴収するというものです。
セミナー提供側はメリットとして、受講者情報を入手できるので、自社の提供したいサービスに関連したセミナーを開催し、受講者にサービスを売り込むことができるわけです。
Seminar Shelfの動画はだいたい20分前後のものが多く、これ単体でビジネス上の課題を解決するというよりは、方向感をつかむ、触りの部分をのぞいて見る、くらいの立ち位置だと思いますので、高確率でセミナー提供側の本業(コンサルティングやサービス、詳細な研修等)につながる、というわけです。
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人生100年時代におけるリカレント教育の重要性が叫ばれる昨今、MOOCを活用して新しい自分への脱皮を試みてはいかがでしょうか。
^U^
・自分に合ったMOOCを使って次の時代に向けた学びなおしをしよう
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